研修講師のホンネ

研修講師としての日常の気づき

大坂なおみ選手 完璧主義とスーパーポジティブ

完璧主義とスーパーポジティブ 

全米オープンで、大阪なおみ選手が優勝した理由として、スポーツコメンテーターがそう言ってました。

へーえー、でもその2つってどうすれば両立するの?

完璧主義者は、理想が高い。だから常に自分に厳しい。

自分のパフォーマンスを否定的にとらえる。だからどうしてもネガティブ思考になりがち。

 

「ああ、もうダメ。全然ダメ!」(大坂なおみ

「どこが?」(サーシャコーチ)

「全部!!」(大坂なおみ

「そんなことないよ。君はとってもよくやっているよ!」(サーシャコーチ)

 

二人のベンチでのそんなやりとりが流れていました。

今回ではなく、以前の試合中の会話です。(大坂選手って、「こんなにネガティブなんだ!」って、びっくりしました)

 

でも、「完璧主義じゃないと優秀なアスリートにはなれない」とも言われます。

だって、自分の失敗を「ドンマイ!」で、すぐ忘れるようでは、進歩しません。

失敗を受け止めて、これを成長の糧としてまた練習に励む。

口では簡単に言えるけど、何かに真剣に取り組んでいればいるほど、自分の理想通りのパフォーマンスができないと、落ち込んだり、パフォーマンスすることそのものが怖くなったりして、どんどんネガティブスパイラルに入りそうな気がします。

それが「メンタルの弱さ」と言われるものでしょう。

「能力は高いのに、メンタルが弱いから実力を発揮できない」そんな言葉をよく耳にします。

 

わあー、でも完璧主義でありつつ、それを超えるスーパーポジティブになるにはどうすればいいんだろう?

そう思っていたら、大坂選手は自ら、答えを見つけたようです。

それは、相手を尊敬すること

対戦相手はすばらしい選手。だから、すばらしいショットを決められたんだ。自分を否定するのではなく、相手を肯定する。

だから、大坂選手は、試合後、必ず相手に会釈を欠かしませんでした。対戦相手に敬意を表していたのです。

 

考えてみれば、コミュニケーションでもこの2つが求められます。

相手と意見が相対するときでも相手を肯定する。でもだからと言ってそれは自分を否定することではない。

理屈ではわかっていても難しい。

それをトレーニングで克服できた時、ヒューマンスキルが身につくはずです。